【news解説】常温保管可能なプリプレグ開発に成功

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高速成形・常温保管が可能なCFRPプリプレグ基材を量産へ

DICとセーレン、福井県工業技術センターの3者が進める研究開発テーマ「自動車搭載炭素繊維複合材料用高速硬化プリプレグの実用化開発」が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の平成30年度「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」実用化開発フェーズの大型研究事業に採択された。3者は、成形速度が速く常温での保管が可能なプリプレグ基材の事業化と量産化に向けて、高速製造量産プロセスの開発に取り組む。


図:高速硬化プリプレグ基材 出所:DIC

日経 XTECH 2018/08/29

CFRP成形に使用されている、熱硬化性樹脂が炭素繊維に含浸し、半硬化した状態の材料であるプリプレグは、緩やかに化学反応が進んでいる状態であるため、消費期限があり、それを遅延させる目的で、短期間に使い切らない場合は冷凍保管が必須であった。(冷凍保管であっても通常6ヶ月程度がメーカー推奨の使用期限)

これは冷凍保管をしなければならないことによって、商材として取り扱うリスク、在庫保有するリスクも高くなり、CFRP活用ハードルの高さの一因となっている。

当該材料の詳しい情報はわからないものの、熱硬化性樹脂で冷凍保管が不要というインパクトは、この業界にいる者にとって非常に大きい。

150℃、1分の成形というのは、プレス成形におけるデータと推測するが、そのポテンシャルは非常に大きいものであると考えるため、成形技術開発を生業とする丙センターでも、ぜひ試用してみたい材料である。

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