【news解説】サウサンプトン大学、小型化された光ファイバーによる状態監視技術を開発

【news解説】サウサンプトン大学、小型化された光ファイバーによる状態監視技術を開発

University of Southampton develops miniaturized optical fiber condition monitoring technology

A more compact, affordable strain interrogator, currently developed for FBG monitoring, may enable more widespread adoption of optical fiber sensing used in composite materials.

Composites World 2023/06/16

サウサンプトン大学は、従来より用いられてきた複合材料の成形・運用時の状態観察のための光ファイバーセンシングのための装置を大幅に小型・低コスト化する技術を開発しました。

従来の光ファイバセンシングに用いられる、受信機は非常に高価で大きく重く、同技術を普及する妨げとなっていました。

そこで、サウサンプトン大学では光ファイバの受信情報を、機械学習空間に渡すことで、従来の大型な受信機を必要としない小型軽量で安価な光ファイバセンシング技術を開発しました。

開発した小型光学インテロゲータを従来の光学インテロゲータユニット(手前)と並べて持つ
Shahrzad Zahertar博士(中央)。(写真出典:サウサンプトン大学)

現在は、オートクレーブ成形や、マイクロ波成形への適応が期待されていますが、将来的には製品の成形から廃棄までの障害に渡っての持続的な製品監視を可能にし、複合材料の構造部材への適応を目指しています。

成形時の材料共挙動が複雑であり、またそれらが実際に使用される際の破壊メカニズムも多岐に渡る複合材料の本技術の適応は、複合材料そのものの普及にも大きく貢献する可能性があります。